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さまざまな異物や不純物を取り除けるろ過フィルターですが、消耗品であるためランニングコストを考えることが重要。ここでは、ろ過フィルターの寿命を延ばすための対策方法についてまとめてみましたので、ぜひチェックしてみてください。
ろ過フィルターの洗浄方法でよく使用されている方法に、逆洗があります。逆洗とは、ろ過フィルターに対して水を通す際に、通常とは逆の方向から水を通すこと。ろ過フィルターには、異物や汚れなどが蓄積して目詰まりが起こりやすくなっていますが、逆洗を行うことである程度の不純物を取り除くことができます。
逆洗が終わったら不純物が含まれた水を排出し、通常通りの水の流れに戻すことで作業は完了。ろ過フィルターが清浄な状態となります。
異物などが付着してろ過フィルターが目詰まりを起こすと、クーラント液が滞留する、流量が減少するといった現象が起こります。こうなると、タンクから液が漏れだすタンクオーバーフローや、十分なクーラント液が行き渡らなくなることによる加工トラブルが起こりやすくなります。
これを防ぐには、フィルターの定期的な洗浄が効果的。逆洗でもある程度の清掃効果は得られますが、十分でない場合はフィルターを取り外してしっかりと洗浄を行う必要があります。
製品や使用状況にもよりますが、ろ過フィルターは消耗品であるため寿命があります。逆洗やフィルター洗浄でもキレイな状態に戻せない、すでにフィルターに目詰まりが起こっているといった場合は、フィルター交換を行いましょう。
ろ過フィルターのメンテナンスを行わずに装置を使い続けていると、異物がどんどん蓄積してクーラント液の質が劣化。微生物が繁殖して異臭の原因となる、クーラント液中の異物によってワークに傷がつくといったトラブルにつながりかねません。
精度の高さを維持するためにも、ろ過フィルターの定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。また、メンテナンスがしやすいろ過フィルターを選び、導入することも重要です。
機器から発生するスラッジを、ろ過する装置をクーラントろ過装置といいます。使用用途に応じて様々な製品があるので、『目的にあったクーラントろ過装置か』『スラッジの特性にあった装置か』を見極めましょう。