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クーラントとは、工作機械に用いられる潤滑油のこと。切削油とも呼ばれます。切削油には「潤滑」「洗浄」といった効果のほかに「冷却」という効果もあり、とくに切削加工現場では冷却が重視されることから、切削油≒クーラントとして認識されることが多くなっています。クーラントには不溶性と水溶性があり、加工内容に合わせて選ぶことが重要です。
クーラントはクーラントタンクと呼ばれる装置に貯めておくのが一般的ですが、循環する際にスラッジなどの異物が混入することがあります。このスラッジはクーラント液の寿命を縮める・工作物や工具を傷つけるといった恐れがあるため、速やかに除去することが大切。その際に使用されるのが、クーラントろ過装置です。
ここでは、そんなクーラントろ過装置をこれから導入したいと考えている工場・製作現場向けに、その種類やメリットについてご紹介。「せっかく導入したのに役に立たなかった…」などという結果にならないよう、情報をしっかりとチェックして、自社のニーズに合った装置を選ぶようにしてください。
クーラント液に混入する切粉やスラッジを回収・除去するクーラントろ過装置。この装置を導入することで、「フィルターの交換頻度を減らせる」「高い加工精度を保つのに役立つ」「クーラント液の交換やタンク清掃の手間を減らせる」といったメリットを得ることができます。
ここでは、この3つのメリットについてくわしく解説。自社が抱えている課題解決につながるメリットが見つかるかもしれないので、ぜひ隅々まで情報に目を通してみてください。
クーラントろ過装置と言っても、その種類は多種多様。ここでは、フィルターを使ったフィルター式ろ過装置、遠心力で異物を分離させる遠心分離機、マグネットの磁力を使って磁性のスラッジ等を回収するマグネット式の装置について、特徴をまとめてみました。
また、切削加工に適したろ過装置としてチップコンベアとドラムフィルターの併用、サイクロンフィルターについてもご紹介していますので、こちらも参考にしてください。
クーラント液には泡が発生することがあります。品質にかかわる問題とあって、気にしている方も多いのではないでしょうか。問題解決のためにろ過装置の導入を考えている方もいるようですが、問題解決のためには、そもそもなぜクーラント液が泡立つのかを理解することも大切です。ここでは泡立つ理由や解決策を紹介しているので参考にしてください。
クーラント液やろ過装置は、交換やメンテナンスが必要です。残念ながら一度設置して以降、永遠に使用できるものではありませんが、その頻度に関しては一概には言えません。なぜなら、クーラント液の使用頻度・環境によって異なるからです。ここでは、交換するタイミングだけではなく、メンテナンスの方法もまとめているので参考にしてください。
機器から発生するスラッジを、ろ過する装置をクーラントろ過装置といいます。使用用途に応じて様々な製品があるので、『目的にあったクーラントろ過装置か』『スラッジの特性にあった装置か』を見極めましょう。