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アルミスラッジ(切粉、削り粉)の除去装置について、取り扱う企業と製品の情報をまとめています。
ブンリの精密濾過フィルターコンベヤ BALは、ろ過制度が20μm 90%以上と高い製品です。そのため22次処理の必要がなく、3Mpaまでの高圧ポンプに対応しています。フィルターには破れにくい高剛性の焼結材フィルターを採用しています。
カートリッジなどの消耗品を利用しないため、産業廃棄物の排出もありません。切粉は液切の状態で排出されるため、クーラントが切粉とともに排出するのを軽減します。非磁性体の切削切粉処理に適した製品です。
ローリングフィルターコンベヤ MALは、磁性体・非磁性体の切粉に対応しており、両方を1台の機械で加工するのに適しています。パンチングフィルターはかき板と接触しながら回転することで、オートクリーニングにより目詰まりを防ぎます。
濾過精度は200μm、90%以上です。逆洗なしでミストが発生しないため、工場内の環境改善にも役立つでしょう。カートリッジフィルターやペーパーフィルター等は使用しておらず、産業廃棄物とコストの削減にもつながります。
本社所在地 | 東京都品川区大井1-34-8 |
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電話番号 | 03-3778-2061 |
公式HP | https://www.bunri.com/ |
グローイングのサイクロンフィルター ダスキャッチは、ポンプの力を利用してスラッジの粒子を遠心力で分離する製品です。分離したスラッジは周壁部へ集められ、下方へ沈殿してドレン部から排出されます。中心部にはスラッジが除去されたクリーン液が集まる仕組みです。
自給式のポンプが付属されており、ホースを既存の設備内に投入、電源を入れるだけで自動的にろ過されます。既存の設備に取り付けることができ、キャスター付きなので取り付けや持ち回りも容易です。
本社所在地 | 三重県員弁郡東員町六把野新田1218 冨松工業内 |
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電話番号 | 0594-76-1637 |
公式HP | https://www.grow-ing.net/ |
住友重機械ファインテのペーパーフィルタシリーズは、ろ紙によってクーラント液を清浄化します。使用するろ紙によって、平均粒子が10μ〜95μまでのろ過が可能です。目づまりを起こすと自動的に新しいろ紙が供給されるなど、作業の効率化を図れる機械です。
FINECLONEは、サイクロン方式のクーラント液浄化装置です。浄化効率は95%と高く、耐久性・省エネ性にも優れています。遠心力によって分離するため、ろ紙やフィルターなどの消耗品は使用せず、ランニングコストも抑えられます。
本社所在地 | 岡山県倉敷市玉島乙島8230番地 |
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電話番号 | 086-525-6281 |
公式HP | https://www.shi-ftec.co.jp/ |
アルミスラッジによる悪影響の一つに「錆」があります。錆は鉄素材のワーク加工時に特に注意が必要ですが、アルミスラッジも環境によって錆が発生します。
材質の加工の際にスラッジがかかると、アルミ錆の原因になります。アルミ錆が発生する理由のひとつが、クーラント液の劣化です。クーラント液は劣化するとアルカリ性から酸性に傾いてしまい、アルミを錆びやすくさせてしまうのです。
ほかにも、1台の機械で複数の材質を加工している場合も、錆が発生しやすくなります。錆やすい鉄を加工した後など、スラッジが滞留するとクーラント液に混ざってしまい、材質に付着して錆を発生させてしまうのです。
錆の原因はクーラント液にあるため、微細スラッジや浮遊スラッジが見られる場合は、速やかに回収することで錆を軽減できます。
アルミは浮遊スラッジとして、浮上油に含まれることがあります。浮上油に含まれたスラッジを放置していると、腐敗して悪臭を放つ可能性が高くなります。
浮上油によってクーラント液が空気に触れないと、バクテリアが大幅に増殖し、PHを下げて悪臭を発生していると考えられるでしょう。管理を怠るとクーラント液は腐敗するため、悪臭が発生する前に対策を取る必要があります。
解決方法として、クーラント液を耐臭性・耐腐敗性に優れたものに変えるという方法があります。クーラント液の変更が難しいときは、クーラント管理を適切に行えていることを確認しましょう。スラッジなどの異物が混入して滞留しているときは、混入した異物を速やかに取り除くことでクーラントの腐敗を防げます。
機器から発生するスラッジを、ろ過する装置をクーラントろ過装置といいます。使用用途に応じて様々な製品があるので、『目的にあったクーラントろ過装置か』『スラッジの特性にあった装置か』を見極めましょう。