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脆性材とはその名の通り「脆い材料」のことで、セラミックや鋳鉄、コンクリート・硝子などがこれに該当します。
近年では工作機械・工具・材料の進化によって脆性材の切粉がマイクロスラッジとなり、加工液中に混入することによる悪影響が問題視されています。
ここでは、そんな脆性材スラッジの除去装置についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
内圧式および外圧式フィルターの長所を採用した、Wカプラ方式フィルターを採用。高性能ファイバー製の濾紙を用いることで、微細なスラッジの回収を実現しています。油性・水性のどちらにも対応でき、ろ過スピードも速いため1パスでろ過が終了します。
使用している精密ろ過フィルター「FWC」は、ケース一体構造となっておりワンタッチで交換可能。液体の飛び散りを防ぎ、清掃等のメンテナンスを低減させるため、クリーンな環境を保つのにも役立ちます。液漏れなどのトラブルが発生した際には、センサーが異常を検知して自動停止。安全面も確保されています。
高性能フィルター濾紙を採用し、超精密ろ過を実現した装置です。搭載フィルターの本数が、1~3本までラインナップされているのが特徴。フィルター1本のコンパクトなタイプから、フィルター3本の大容量対応タイプまで、ニーズに合わせて選ぶことができます。筐体もコンパクトで場所を取らず、移動もしやすい仕様です。
本社所在地 | 愛知県名古屋市緑区鳥澄2-103 |
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電話番号 | 052-624-8481 |
公式HP | https://www.smk-web.co.jp/index.html |
濾過精工のNKEB-2000Sは、スラッジの分離および排出を全自動で行える装置。セラミック・シリコン・石英ガラス・超硬材など、磁性・非磁性にかかわらず、脆性材加工の際に発生するスラッジ除去に対応しています。
分離については最大2,000Gの遠心力でパワフルかつ高効率な作業を実現。ベアリングを適切な位置に配することにより、高速回転時の運転音を抑制しています。また、シンプルな構造であるため設置面積もコンパクト、キャスター付きでタンク間の移動もスムーズです。
本社所在地 |
東京都中央区日本橋蛎殻町1-10-1 ゲーテハウス株式会社内5階F |
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電話番号 | 03-6264-8575 |
公式HP | https://www.rokaseiko.com/ |
自動式遠心分離機CFシリーズは、遠心力を利用してクーラント液とスラッジを分離する装置です。スラッジの掻き出し作業は、手動・半自動・自動でできるシリーズが用意されており、同製品は自動式となっています。安全装置が標準で装備されており、60型・100型・150型の製品から選べます。
「集中濾過循環システム」を利用すれば、複数台化工機の排水処理とスラッジ処理を一か所で管理することもできます。フィルターを使用しないため、ランニングコストの軽減も実現できるでしょう。
半自動で作業を行う半自動式遠心分離機TSKシリーズは、スラッジの掻き出し作業をハンドルで操作します。フィルターレスなのでランニングコストがかからず、メンテナンスも容易です。60型・100型・150型の製品が用意されています。
半自動式遠心分離機TSKシリーズは、遠心力で比重差のあるものを分離する、手動式の遠心分離機です。遠心分離機だけでなく、クーラントタンク及び二次ろ過装置までをシステムで製作しています。省スペースで設置でき、取り扱いも簡単な製品です。
本社所在地 | 栃木県足利市樺崎町1950-11 |
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電話番号 | 0284-43-2161 |
公式HP | https://centrifuge-tsk.com/ |
ニフコプラントが取り扱っているNKU型マグネットフィルターは、特殊マグネットプレートを利用した分離方式フィルターです。コンベアーの底にプレートを設置し、磁力と沈降効果を利用しています。プレート上にはクーラント液を通過させており、微細なスラッジも吸着。スラッジを自動的に機外へ排出します。
タンク自体がフィルターになっているため清掃の必要がありません。
VP-FILTERは、ポンプのサクション部分にフィルターを要しています。スラッジの除去やセルロースの供給は全自動化されており、運転操作も簡単です。スラッジは分別せずに電炉で再溶解することもでき、廃棄物の再利用が可能です。
特殊スクリューコンベアの機能によって、脱水効果も向上しています。幅広い機種のラインナップが用意されており、処理能力に合わせて選ぶことができます。機械加工、鉄鋼・鋳鉄・アルミニウム・カーバイドセラミックの仕上げ研削などに使用されます。
DC-FILTERは、加圧ろ過方式のフィルターです。上下シェイク間のろ材(ブローオフベルト)にケーク層を形成してろ過します。特殊ラバーシールを使用することで、高い密閉性を保持し、高精度なろ過を実現できます。
スラッジの排出時にエアーブロー及びクーラント液で洗浄することで、ろ材の交換頻度を低減するためランニングコストを抑えることが可能です。ろ過面積当たりのろ過流量を多くとれるため、省スペースになっています。
本社所在地 | 兵庫県尼崎市杭瀬本町1丁目13番5号 |
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電話番号 | 06-6488-8082 |
公式HP | http://www.nifcoplant.co.jp/ |
使用していたドラムフィルターコンベアは、クーラント液に微細な切粉とカーボンが大量に含まれることで、詰まりによるトラブルが多々発生していたとのこと。また、ろ過精度が悪いためか、キズによる不良品も多々発生していたとのことです。
とあるデモ機を導入して2か月間テストを実施したところ、クーラントの寿命が2倍になったとのこと。さらに、不良率が20%削減されたことでデモ機を購入し、既設されていたマシニングセンタに随時設置。排出されるスラッジが乾いた状態となっているとのこと。統計こそ取っていないものの、刃物の寿命が延びていることを実感しているだけではなく、故障がないので部品を購入することもなくなるなど、良い面を多く享受できているとのことです。
品質不良やタンクの清掃を軽減したいと考えていた事例です。
8%だった不良率が2%へと改善。さらに、クーラント液交換頻度が月に1回から2カ月に1回に変わったとのことです。
機器から発生するスラッジを、ろ過する装置をクーラントろ過装置といいます。使用用途に応じて様々な製品があるので、『目的にあったクーラントろ過装置か』『スラッジの特性にあった装置か』を見極めましょう。